サザンクロスの「 カーケアの本質 」コラム集
カーケアの本質 について
カーケアを語る際に、高頻度で取り上げられる「車体色」に関する話。
黒い塗装色のクルマのケアが大変であるということは、カーケアの世界では常識といっても過言ではないでしょう。でも、それは真実なのでしょうか?
また、そのような考え方は、 カーケアの本質 を捉えていると言えるのでしょうか?
知人から「黒いクルマのケアは大変だぞ」と忠告されたけど、やっぱり黒に乗りたい。本当に大変なのかな?
「事実」は一つだけれど「真実」は人の数だけある、と言われます。
黒い塗装色のクルマは、他の塗装色より汚れやキズが目立ちます。これは、疑いようのない事実です。
しかしながら、あくまでも「目立つ」だけのことであり、他の塗装色のクルマより、汚れやすいわけでも、キズつきやすいわけでもありません。
事実はひとつですが、真実はひとつではありません!
また、「黒いクルマのケアは大変だ」ということに対する認識は、オーナーのカーケアに対するスタンスが大きく影響します。
黒いクルマは汚れが目立ちやすいです。ですから、常時キレイな状態で維持するには、洗車の頻度を高める必要があります。ですから、
愛車をいつもキレイにしていたいと考える方にとって、「黒いクルマのケアは大変だ」というのは「真実」です。しかしながら、クルマは汚れるのが当たり前だから、いつもキレイに維持するのは無理であると考えている方にしてみれば、「真実ではない」のかもしれません。
でも、これらの考え方は、「キレイに見えるかどうか」という表面的な議論です。カーケアの「本質」を捉えた議論ではありません。
本質は真実よりも更に普遍的な考え方です!
汚れやキズが「目立つ」ことと、汚れやキズが「ついている」ことは別の現象です。
黒とシルバーのクルマを比較した場合、前者の方が汚れやキズが目立つのは事実です。ただし、それは視覚的な情報でしかありません。塗装色によって、汚れやすさや、キズつきやすさに違いがあるわけがないのです。
つまり、クルマをキレイに魅せるのではなく、キレイな状態で維持するという観点に立てば、カーケアに対する塗装色の影響は皆無です。塗装色の違いは、単なるビジュアル上の問題なのです。
塗装色がカーケアそのものに影響することはありません。あくまでも色の違いは、見た目の違いです!!
黒のクルマの汚れやキズが目立ちやすいのは事実です。これを大変だと感じるか、幸運だと感じるかについても、オーナーのスタンス次第です。
黒いクルマは汚れが目立つので、汚れが除去しやすいといえます。それに対して、シルバーは汚れが目立たないので、汚れを見逃しやすいといえます。
また、キズが目立つということは、早めに対処できるということを意味します。洗車方法や洗車道具に問題があるのではないかと、早期に気付くことができます。ただ、キズが目立たない塗装色のクルマは、キズが目立ち始めた時点では、既に手遅れの状態である可能性が高いです。
目立つということは、早期発見を可能にすることと同義です。
目立つ=早期発見が可能
目立たない=手遅れになる
そんなこと考えたことなかった!
当社の代表者のバイクのシートは、白革に張り替えてあります。黒革以外のシートのバイクは、ほとんど見かないと思います。なぜなら、バイクのシートはとても汚れやすいので、黒でなければ汚れが目立ってしまうからです。でも、目立たなかったとしても実際には汚れているので、それに跨った場合、パンツも汚れてしまいます。
ですから、逆転の発想で白革に張り替えました。その結果、いつもキレイな状態を維持できており、パンツが汚れることも少なくなりました。医師や看護師の白衣と同じような発想でしょうか。
このような考え方こそが、「 カーケアの本質 」なのです。
「キレイに見える」と「汚れていない」は、同義ではないよ!!
世の中で「カーケアの常識」とされていることの多くが、実は、 カーケアの本質 を捉えていません。先入観や固定観念と表現すべきではないかと、当社は考えています。このコラム集が、愛車の輝きを維持することを願うオーナーの皆さまが、「カーケアの常識」について考えていただく際に、少しでもお役に立てれば幸いです。
これらのコラムは、オーナーの皆さまの立場に立ち、オーナーの皆さまをサポートをしたいという純粋な想いで書かせていただいています。ただ、読まれる方のお立場や考え方により、様々な異論や反論等があるのも当然です。特に、カーケア業者の皆さまにとっては、不快に感じる内容もあるかもしれません。
コーティングビジネスについて、当社が否定的であると誤解されることがあります。
しかしながら、それは全くの誤解です。ガラスコーティングは、クルマにとって有益なものであると考えています。定期仕上げの契約者の皆さまにも、ガラスコーティング施工をオススメしています。
ガラスコーティングに必要な費用は、それなりの金額であることが普通です。ただ、念入りな下地処理を行い、時間をかけて丁寧に施工されている施工業者の仕事は、その費用に見合うものだと考えています。
真のプロフェッショナルが施工したガラスコーティングは、本当に素晴らしいものです!!
施工作業自体も雑で、ガラスコーテイングの効能に関する説明もいい加減。さらに、適切なアフターケアのアドバイスもできず、高額なサービスを売りっぱなしという、実に残念な施工業者がいるのも事実です。
あくまでも、オーナーの立場で書かせていただいているコラムですので、そのようないい加減な施工業者に対しては、否定的な書き方になるこにつきましては何卒ご容赦ください。
是非、先入観や固定観念を拭い去ってから読んでいただければ幸いです。
カーケアの本質 コラム目次
持続期間の呪縛からの解放
塗装色の話題に並び、カーケアの話題で中心的なテーマです。ワックスの撥水力の持続期間等、カーケアを考える際に、多くの方が一番関心があると思われるテーマです。でも、この「持続期間」という概念を拭い去ることこそが、新たなカーケアの世界へ踏み入れる第一歩なのです。
- いつまでもつの?からの卒業
- 洗車の意義は汚れの付着期間のリセット(1)
- 洗車の意義は汚れの付着期間のリセット(2)
- 撥水とか親水なんてどうでもいい
- 洗車後がクルマは一番キレイです
- 洗車の頻度を高めることのメリットは?
クルマの輝きを奪う犯人は汚れの放置
新車登録後20年以上経過しても、シミ一つなく輝きを維持しているクルマがあります。その一方で、最初の車検前の時点で、ボデイも窓ガラスもシミだらけのクルマもあります。その差は、何だと思いますか?
塗装色はビジュアルだけの問題
カーケアの世界で、塗装色に関する誤解は根強いものがあります。冷静に考えれば、違和感を感じられるはずなのに、多くの方が自然に受け入れてしまっているようです。そして、この誤解は、いい加減なカーケア業者にとっては、都合が良いのかもしれません・・・。
カーコーティングの功罪こそ、 カーケアの本質
新車購入時に、ガラスコーテイングを施工される方は多いはずです。当社も、定期仕上げの契約者に、ガラスコーティングの施工をオススメしています。ガラスコーティングが、クルマにとって有益なものであると考えているからです。ただ、その素晴らしいものも、施工業者の説明次第によっては、最悪なものとなってしまう可能性があります。
- 本当は怖いメンテナンスキットの意味
- 本能の赴くままの欲求は業者の標的になり易し
- 〇年保証のコーティングが保証していること
- 洗車の頻度を下げる秘策なんて存在しない
- コーティングを維持することの難しさ(1)
- コーティングを維持することの難しさ(2)
- カーケアの世界における「悪魔の証明」
キズを簡単に消せるわけがない
いい加減な売り方のカーケア用品メーカーのせいで、多くのオーナーが誤解しています。その誤解によって、悲しい想いをされてしまうオーナーっを一人でも減らしたいと、当社は切に願っています。クルマについてしまったキズを簡単に消せるわけがないのです。
手洗い洗車と「手荒い」洗車は全くの別物
洗車等の清掃業の仕上がり品質に、明確な基準はありません。サッと目立つ箇所の汚れを流すだけでも洗車です。時間をかけて隅々の汚れを除去するのも洗車。3時間以上かけて仕上げる洗車と、30分程度の短時間で仕上げる洗車の料金を、単純比較しても意味がありません。
カーケアの本質 は、何を使うかではなくどう使うか
ご自身で洗車される方にとって、最大の関心事は使用するケミカルの情報のようです。ネットショップのレビュー情報を参考に、様々なケミカルを買い求められるはずです。ただ、実際に使用してみたら、思っていたような効果が出なかったので、また別のケミカルを探す。
でも、よほど酷い商品でもなければ、正しい使い方をすれば効果は出るものです。要するに使い方の問題だったりするわけです。また、素性や立場が不明な方が好き勝手書いたレビューを、盲目的に信じるのは危ういと思いませんか?
カーケアの世界は説明不足だらけ
ヘッドライトの黄ばみや曇りに、心を痛めているオーナーは多いはず。そこにビジネスチャンスを見出すカーケア業者は、非常い多数存在します。そして、大半のカーケア業者は、肝心な説明をしないまま、オーナーからの依頼を受けてしまっているのです。
当社がバケツの水を水源にする理由
当社が水洗いの際にバケツの水を水源とする理由は、それが最もクルマに優しい洗車方法であると判断しているからです。また、この方法を採用することで、「部分洗い」が可能になり、それによって、無理なく洗車を続けられるようになるのです。