洗車キズ をゼロにすることは不可能です。
カーケアのプロがこんなことを口にすると、ガッカリさせてしまうかもしれません。ただ、どんなに柔らかいマイクロファイバークロスを使ったとしても、どんなに丁寧に作業をしたとしても、残念ながら、洗車キズをゼロにすることは不可能です。
でも、この現実から目を逸らさずに、真摯に向き合っているからこそ、当社は、洗車キズを極限まで減らすら努力を重ねることができているのだと自負しています。
世の中には「絶対に洗車キズをつけません」なんてことを、真顔で謳う洗車業者も存在します。また、「絶対に 洗車キズ がつかない」と謳っている洗車用品も販売されています。でも、 洗車キズ と真正面から向き合っている、カーケア業者はそんないい加減なことは口にすることはできないはずです。
マイクロファイバークロスを使えば、洗車キズがつかないと信じている方は多いようです。しかし、マイクロファイバーを使ったとしても、力の入れ方を間違えば簡単に洗車キズはつきます。また、スポンジは柔らかいほど安全だと考えている方は多いと思います。でも、実際には、柔らか過ぎると指が沈みやすく、「点」で力が加わりやすいのでキズがつきやいのです。むしろ、ある程度の硬さがある方が、「面」で力を加えることができるというメリットがあります。
要するに、絶対に安全な洗車用品は存在しないのです。
洗車キズを一切つけたくなければ、洗車をしなければ良いだけこと。 ただ、付着した汚れを長期間放置すればシミが増えてしまいます。もちろん、 洗車キズかシミのどちらかを選択するという単純な話ではありません。ただ、カーケアはこのようなジレンマとの闘いであるという側面があることをご理解ください。
当社はこのテーマについてこう考えています。
クルマのシミは、放置した証
洗車キズは、愛情を注いだ証
ただ、愛情を注いだ証とはいえ、洗車キズは最大限減らした方が良いに決まっています。ただ闇雲に愛情を注げば良いいうものではありません。常にクルマの状態を確認しながら、 洗車キズを極限まで減らすための努力を重ねることが大切です。それを実現するためのポイントは、「ゆっくり、優しく、丁寧に」作業することです。これぞ究極の愛です。
洗車キズを減らすためのベストの方法が、「バケツ1杯の水の洗車」だと当社は考えてます。ですから、その方法を採用しています。簡易洗車であるとか、 洗車キズがつきやすいのではないかと誤解されがちです。ただ、当社の作業風景をご覧いただければ、理にかなった洗車方法であることをご理解いただけるはずです。
ちなみに、当社の洗車サービスのメインは「定期仕上げ」です。つまり、同じクルマを、毎月定期的に、何年にも渡って洗車させていただくということ。そして、その際に実施している洗車方法が、「バケツ1杯の水の洗車」です。
もし、洗車する度に洗車キズが極端に増えるような洗車方法であるならば、何年にも渡ってお任せいただけるはずがありません。でも、実際には、定期仕上げ契約を中途解約された方はほとんどいません。
とはいえ、洗車するたびに洗車キズは必ず増えます。当社のお客さまには、このように説明させていただいています。「当社が仕上げても、必ず洗車キズはつきます。ただし、いわゆる「手荒い」洗車が1回の洗車で付けてしまう量を、1年かけてつけてしまうレベルだとご理解ください」と。