メニューの無い洗車屋

多くの方が「出張洗車」という言葉から真っ先にイメージするのは「利便性」ではないでしょうか。実際に多くの出張洗車業者が自社のサービスをアピールする際に「その便利さ」をアピールしています。ただ、当社が「出張型洗車サービス」の提供に拘り続ける理由は利便性の追求が目的ではありません。

来店型洗車サービスでは、利用者はわざわざ店舗に足を運ばなければならず、しかも待っている時間も必要となります。「だから便利な出張洗車を利用して時間の有効活用をしましょう!」と多くの出張洗車業者がアピールしています。ただ、当社が考える来店型洗車サービスの本当のデメリットは、「時間が無駄だ」といった表面的なことではなく、もっと根深い問題であると考えています。

作業時間の短縮は顧客回転率向上と人件費削減の効果があるので業者側にとって大きなメリットであることは勿論ですが、利用者にとってもメリットであることは揺ぎ無い事実です。洗車サービスの利用者は「クルマをキレイにしてもらうこと」を期待していることは言うまでもありませんが、それと同時に「早く帰りたい」といとも望んでいます。利用者の大半は作業開始から30分も経過するとそわそわし始めてしまい、じっと待っていられるのはせいぜい1時間程度といったところではないでしょうか?

でも、そんな短時間で1台のクルマを「安全かつ確実に」キレイにできると思いますか?

期待していた水準までキレイにならなかっただけならば、お金を無駄にしてしまったと諦めれば良いのですが、急いで乱雑な作業をされてしまったことで許容範囲以上の洗車キズをつけられてしまったとしても貴方は諦められますか?

プロの洗車サービスにおいて「仕上がりの品質」が求められるのは当然ですが、それ以上に絶対に必要不可欠なのは「作業の安全性」であると当社は考えています。来店型洗車サービスでは「時間」に追われる作業になりやすいので、「仕上がりの品質」または「作業の安全性」のいずれか、もしくはその両方が犠牲になる可能性が高くならざるを得ません。当社は両方とも犠牲にしないために、当社がお客さまのクルマの保管場所に出向いて、お客さまがクルマを使用しない時間を利用することで、時間に追われずに作業できる環境を確保することを最優先に考えています。だから出張型洗車サービスに拘るのです。デメリットは来店型洗車サービスより料金が高くなってしまうことです。

一部の温浴施設で提供している「お風呂de洗車」という洗車サービスは、他の商業施設やイベント会場等で提供されている洗車サービスと同種のサービスであると誤解されることが多いです。ただ、それらの洗車サービスの多くは、洗車で一番大切な作業手順である水洗いを省略して、いきなりケミカルを吹き付けることで作業時間を短縮していたり、クルマのキーを預からずに外装だけを仕上げる簡易的な洗車サービスが多いようです。ドアステップやヒンジ部等を含めて、クルマの隅々まで時間をかけて丁寧に仕上げる当社の洗車とは目指している方向が全く異なる洗車サービスであると考えています。

当社の「お風呂de洗車」は1台のクルマを2人のスタッフで2時間以上かけて隅々まで丁寧に仕上げさせていただく洗車サービスです。スタイルとしては来店型洗車サービスですが、お客さまの入浴時間を活用することで、時間に追われることなく作業できるので、当社の出張型洗車の基本コンセプトである「仕上がりの品質」と「作業の安全性」 の両方の追求には支障がないと判断したので、温浴施設からのご要請を受諾してサービスの提供をさせていただいています。

当社が1台のクルマを、毎月定期的に3時間以上もの時間を費やして隅々まで丁寧に仕上げている理由は、1年後、5年後、そして10年後にご理解いただけると確信しています。

多くのカーケア業者がコーティングサービス等の提供を主体としている昨今のカーケア業界ですが、あくまでも洗車一筋に拘り続ける当社の本気を、少しでも感じていただければ幸いです。

株式会社サザンクロス
代表取締役 杉山 隆