青空駐車はシミの真の原因に非ず

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愛車を青空駐車されている方の多くがこういいます。 「屋根付きガレージではなく青空駐車だから多少シミができてもしょうがないよね」と。でもホントにそうなのでしょうか?

おそらく世の中のクルマの大多数は青空駐車されています。青空駐車ならシミができるのが当然ならば、自動車メーカーは世の中の駐車場の実態を把握せず、シミだらけになるのが当たり前のモノを製造しているということになります。

クルマに出来る「シミ」 の原因は、水道水に含まれるケイ素や塩素やカルシウム等、カーシャンプーの拭き残し、鳥のフン、花粉等々、本当に多種多様ですが、これらをひっくるめて「原因物質」と表現します。ところで、この原因物質が付着したらすぐにシミになるわけではありません。原因物質が洗車では落とせないシミに変異するにはある程度の時間の経過が必要です。 屋内駐車場に駐車しているクルマだとしても、走行時に付着した原因物質を放置すればシミになります。つまり、青空駐車と根本的には違いはないのです。

紫外線の影響等を気にされる方もいるとは思いますが、クルマは紫外線だけでは劣化するわけではありません。ヘッドライトの黄ばみや曇りも、紫外線は原因の一部でしかなく根本的な原因はシミの原因物質の放置によるものです。青空駐車でもしっかり洗車をしていれば10年経過してもヘッドライトは曇ることはありません。

ただ、屋内駐車場での保管が決定的に有利である点は、天候に左右されずにいつでも洗車が可能であることです。これは極めて大きなアドバンテージであることは間違いありません。ただし、青空駐車されているクルマを本当に不利にしているのは「青空駐車はシミができて当たり前である」という、諦めに近いとも言える先入観なのかもしれません。

当社に定期仕上げをお任せいただいているクルマの大半は青空駐車されているクルマです。でも、毎月、時間をかけて隅々まで丁寧に仕上げさせていただいているので、数年経過してもボディのシミはほとんど出ていません。つまり、定期的に念入りな洗車をして、シミの原因物質を除去していれば、青空駐車でもシミはできないのです。

当社が新車から3年以上定期仕上げをお任せいただいているクルマのルーフ。青空駐車です。