コーティングを維持することの難しさ(2)

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いつも群馬から越谷のスーパー銭湯までわざわざ足を運んでくださるありがたいお客さまのクルマです。納車後1年近く経過していますが、コーティングの効果はおそらく維持できている状態です。ただ、勘違いされる方が多いのがこのこと。

コーティングをしているからキレイなのではなく、
いつもキレイにしているからコーティングの効果を維持できているのです。

なんか屁理屈みたいですが、これがカーケアの本質のひとつです。「このコーティングを施工すれば洗車の回数が減らせます」とか、「このコーティングをすれば水洗いだけで大丈夫」とか、ピントのずれた説明で多くの方を惑わせてしまっている自動車販売店やカーケア業者には、このカーケアの本質はご理解いただけないかもしれませんが・・・。

人間の肌もそうですが、クルマの塗装を劣化させる要因は「汚れの放置」です。コーティング皮膜は、塗装面より汚れに対して脆弱ですから1ヶ月以上もの長期間にわたって汚れが付着したまま放置したら、すぐに効果が喪失してしまうと考えるのが賢明です。コーティングの本来の目的は、洗車の回数や労力を減らすことではなく、犠牲皮膜としてボディを洗車キズから護ることです。コーティングは、できるだけ洗車をしたくない方向けの魔法の杖ではなく、できるだけ洗車キズをつけたくない方向けのサポートツールです。

定期的に念入りな洗車をして、コーティングの効果を1日でも長く伸ばしてあげることが大切です。