洗車講座(Facebook連載記事)

【洗車講座①】 何故、洗車は続けられないのか?

洗車は技術的には、それほど難しい作業ではありません。洗車で一番難しいのは『続けること』。1回の洗車だけでは、ただの清掃作業ですが、継続することで『カーケア』と呼べるものになります。職業でもないのに、毎月コンスタントに念入りな洗車をされている方のことは本当に尊敬します。多くの方はほとんど出来ていないと思いますが、正直なところ、出来ない方が普通だと思います。

でも、大切なクルマの輝きをいつまでも維持するために、頑張って続けてみたいと思いませんか?

そのためには、まず、洗車を続けることが出来ない理由を理解いただくことが必要です。

1番目の理由は、クルマは汚れていても何の支障もないということ。窓ガラスの汚れ以外は、気にしなければ全く問題になりません。だってクルマは走らせてこそ、その真価を発揮するモノですから。必要性に迫られていないから、貴重な休日の時間配分において優先順位をあげられないのは当然のこと。天気のいい格好の洗車日和は、同時にドライブ日和です。そんな日に貴方は洗車できますか⁉

2番目の理由は、洗車は大変な作業、いわば苦行であるというイメージ。仕事で疲れた体にムチ打って、休日の貴重な時間の大半を費やして頑張って洗車していませんか?この『苦行』イメージが、多くの方を洗車から遠ざけてしまいます。

多くの方が、「洗車って大変だよね」とおっしゃいますが、その中の大半の方は、あまり洗車をしていないのも事実です。要は負のイメージです。

1番目の理由は解決しようがありませんが、2番目の理由、つまり、洗車が『苦行』であるというイメージが解消できさえすれば、洗車なんて簡単に続けられるんです。本当ですよ。私は仕事とはいえ、ほぼ毎日、自分のクルマを洗車しています。お客さまからの依頼の合間に洗車しています。簡単なものです。

洗車のやり方なんて、ほとんどの方が人に教わることもなく覚えるはずです。一生懸命ネットで調べるのは、どんな洗剤やワックスが効果的なのかといったことだと思います。でも、1番肝心なのは、何を使うかよりも、どうやってやるかということです。極論ですが、水と数枚のクロスさえあれば、どんなケミカルでも完璧に仕上げることは出来ます。

少し話が長くなりましたので、今回はここまでにします。

実際にどういうやり方で洗車すれば、洗車が『苦行』でなくなるのかについては、次回ご説明させていただきます🎵

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2016年11月27日

【洗車講座②】 常識を裏返せば『苦行』も『楽行⁉』に

前回の投稿では「洗車を続けることができない理由」を説明させていただきました。

洗車の『苦行』イメージが「いつも愛車をキレイにしていたい」というオーナーの心をへし折ってしまうのです。その『苦行』イメージを『楽行⁉』イメージに変えることができれば、簡単に洗車を続けることができるような気がしませんか?

今回は、どのように考えれば洗車の『苦行』イメージを払拭できるかについてご説明します。

多くの方がイメージする「一般的な洗車」はイラストのような洗車だと思います。小さなお子様でも、これが「洗車」だと理解できるはずです。それくらい当たり前の風景です。クルマ全体に水をかけて、カーシャンプーで泡だらけにして、ワックスをかける。実に簡単な作業であり、ほとんどの方が人に教わることもなく、自然にマスターされたと思います。

でも、この「一般的な洗車」を行うには、いくつかの条件が必要になります。

①洗車場所に水道があること
②広いスペースが確保できること
③十分な時間と体力が必要

更に、インターネットに溢れる『洗車情報』を見て「炎天下では洗車してはいけない」とか「風が強い日には洗車してはいけない」といった条件も加わるかもしれません。

まず「水道」の必要性。これに疑問を感じる方はいないと思います。ホースや高圧洗浄機が使える環境でなければ洗車できるわけないと思うのが普通の発想です。

次に「広いスペース」。ホースや高圧洗浄機で放水し、カーシャンプーで泡だらけにするので、他のクルマに水や泡がかかってはいけません。これも疑問を感じる方はいないでしょう。

一番肝心なのが「時間」と「体力」です。クルマ全体を水浸しにするため、それを全てキレイに拭き上げる作業や、ワックスを塗り込む作業などかなりの時間が必要で、それに伴って体力も必要になります。洗車は『重労働』のイメージです。

ご自宅で「水道」と「広いスペース」が確保できる方は、ご自宅で洗車することが可能ですが、そうでない方は、わざわざ洗車場まで足を運ばれるのでしょう。せっかくの休日に、仕事で疲れた体を奮い立たせて、洗車をするのは嫌だと思う気持ちは容易に理解できます。

でも、洗車が以下のようなものになったら、どんなイメージですか?

▪洗車場所に水道は不要
▪洗車に広いスペースも不要

洗車のハードル、かなり下がりませんか?

当社は「バケツ1杯の水」だけで水洗いを行いますので洗車場所は不問です。自宅の駐車場、月極駐車場、会社の駐車場など実施場所は実に様々ですが、洗車のためにクルマを移動することはありません。きっと「そんな方法で水洗いしたら、洗車キズがつくじゃないか!!」と心配されてしまうと思います。

でも、ご心配なく。『バケツ1杯の水』の洗車は簡易的な洗車ではなく、愛車に一番優しい洗車方法だから、当社はこの方法を採用しています。当社の洗車サービスの基本は、毎月定期的に洗車をする「月極契約」です。たった1回の洗車ではなく、同じクルマを何年も継続して任せていただいています。洗車する度にキズが増えるような洗車なら、そんなに何年も任せていただけるはずはありません。先日、投稿させていただいた、ハイパーカーのパガーニも、ホテルの地下駐車場でクルマを移動することなく洗車しました。

最後に、一番のネックである「時間」と「体力」について考えてみましょう。

当然ですが「時間」は必要です。私が行うプロとしての洗車では、1台の中型セダンの初回仕上げに4時間かけて丁寧に仕上げています。ただ、今回は、オーナー自身で行う洗車についての話。「一般的な洗車」では、洗車を始めてしまったら全部作業を終えるまで途中でやめられません。何故なら、クルマ全体が水浸しになってしまっているからです。

一方、「バケツ1杯の水」の水洗いなら、ボディの一部分だけを洗うことも可能です。鳥のフンがついてしまったボンネットだけをキレイにすることも可能ですし、洗車開始後に急用が入ってしまった場合は、そこでやめることも可能です。空いた時間で気軽に洗車できるので、無理なく続けることができるようになります。

これって、とてもスゴイことだと思いませんか⁉

だから、私は自分のクルマを空いた時間で、毎日のように洗車できるんです。

洗車に対する『常識』を裏返せば、洗車が「苦行」から「楽行」に変わります。

話が長くなりましたので、今回はここまでにします。次回は、『バケツ1杯の水』の洗車が、どうして愛車に一番優しい洗車方法なのかについてご説明します。

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少しでも興味を持っていただいた方は、よろしくお願いいたします


2016年11月30日

【洗車講座③】 『バケツ1杯の水』が守る愛車の輝き

前回、洗車に対する考え方を変えることで『苦行』イメージを払拭し、洗車のハードルを下げることが出来るというお話をしました。その中で『バケツ1杯の水』の洗車ならば、洗車のハードルを低くすることができると共に、その方法が、愛車に1番優しい洗車であることもお伝えしました。

当社が行っている『バケツ1杯の水』の洗車では、水洗いするのにカーシャンプー等の洗剤は一切使いません。使うのは、ただの水と柔らかいクロスだけです。

多くの方が『水洗い』と聞いてイメージするのは、ホースや高圧洗浄機でクルマ全体に放水した上で、スポンジとカーシャンプーで泡だらけにして汚れを落とし、最後に流水で泡を流すというものだと思います。この方法では、カーシャンプーの成分を全て流しきらないといけないので、当然のことながら大量の水が必要になります。この水洗いの方法に疑問を感じる方はいないはずです。誰もが疑わない洗車の『常識』は、ここでも大きな影響を及ぼしています。 

クルマに限らないのですが、汚れを落とすには洗剤を使うのが普通の発想、つまり『常識』です。また、誰もが当然の如くクルマ全体に水をかけるのは、そうしなければボディにキズがつくと感じているからです。きっとこれも洗車の『常識』なのでしょう。でも、クルマのボディは洗剤なんか使わず、ただの水だけで洗っても、かなりキレイにできるのは紛れもない事実です。温浴施設で洗車している際に、最初の工程の「ただの水だけで行う水洗い」を終えた段階でも、通りががりのお客さまは、たいてい「ピッカピカね~🎵」とおっしゃいますから(笑)

そして、洗車キズの問題です。ほとんどの方は、洗車キズは洗っている最中についてしまうものだと理解しているようです。だから、流水で汚れをある程度流してからスポンジで擦ればキズがつかないと考えるのです。でも、実際には洗車キズの大半は、水洗いの最終段階の『拭き取り作業』でついてしまうのです。どんなに丁寧に水で汚れを洗い流しても、ボディに優しくない方法で水滴を拭き取ってしまえば簡単にキズがついてしまいます。優しくない方法の代表が『乾拭き』です。プロの洗車業者は、水洗いの作業で乾拭きは絶対にしません。十分水に浸した柔らかいクロスを硬く絞って、吸い取るように水滴を拭き取ります。

つまり『バケツ1杯の水』で水洗いするから洗車キズがついてしまうというのは、要らぬ心配ということになります。多くの方がイメージした水洗いが『愛車に優しい洗車方法』なのかどうかについては、改めて考えてみてもいいと感じていただけましたか⁉

さて、話を少し戻します。

さきほど、洗剤を使わなくてもクルマのボディはキレイにできると申し上げました。ただ、当然のことながら、クルマのボディには頑固な水アカや鉄粉等、水だけでは落とすことができない汚れが沢山付着しています。これを何で落すかということが重要です。

洗剤は確かに便利です。カーケア用品メーカーが販売しているカーシャンプー等の洗剤は非常に強力ですので、これを使えば、たいていの汚れは簡単に落とすことができます。ただ、この強力な成分が問題なのです。この強力な洗剤の成分が、ボディに少しでも残ってしまったら何が起こるかご想像できますか⁉

水洗いの終盤では、ホースの流水や高圧洗浄機でカーシャンプー等の洗剤を洗い流されていると思います。でも、ボディ全体に放水する方法では、表面の洗剤は流しても、ボディ細部に水と一緒に流れ込んでしまいます。これが後々ボディに流れ出してくるのです。また、洗剤の成分を含んだ水滴を拭き取る前に乾いてしまった場合は、その部分に洗剤の成分が残留することになります。冬季でもない限り、ボディ全体の水滴を乾く前に拭き取ることは絶対に無理だと思ってください。

この洗剤の成分の残留物が、多くの方を悩ませるイオンデポジット等のウォータースポットの原因になってしまうのです。毎月のように頑張って洗車しているのに、ボディに無数の輪ジミができてしまって悩んでいる方は、カーシャンプー等の洗剤の成分の拭き残しが原因かもしれないと考えてみてください。ミニバンや軽ワゴン車等のフラットなルーフ部には多数の輪ジミが出来てしまっていることが多いです。

カーシャンプー等の洗剤は『両刃の剣』だということをご理解ください。

こういった理由で、当社はカーシャンプー等の洗剤を使わないことにしています。水だけで落せない汚れは、クリーナータイプのワックスで簡単に落とすことができます。この方法なら、クルマのボディに不純物を残すことがないので、洗車することによってボディに輪ジミを作ってしまうといった悲劇的な事態は避けることができます。

ボディ全体に水をかけることは、メリットよりもデメリットの方が大きい。だから、『バケツ1杯の水』で、狭い範囲ずつ確実に水洗いを行う。カーシャンプーは、クルマのボディにとっては『両刃の剣』。だから、クリーナータイプのワックスでリスクを回避する。

その結果、
洗車場所に水道は要らないので何処でも出来る。
全体に放水しないから途中で止めることも可能。

だから、空いた時間で気軽に洗車が出来る。
だから、ずっと続けることができる。
だから、愛車の輝きを保つことができる。

貴方の愛車の輝きを維持するために、何か不足していることはありますか?

最後にひとつ。
最近は『バケツ1杯の水』の洗車と同様に、ケミカルをスプレーで吹き付けるだけの便利な洗車も脚光を浴びているようです。常時屋内に保管していて、コーティングがばっちり効いているクルマならこの方法でも問題ないとは思うのですが、青空駐車でそれなりに汚れているクルマにこの方法で洗車するのは、プロとしてはあまりオススメできません。

洗車で大切なのは、『キレイにすること』だけではなく『できるだけキズをつけないこと』です。洗車のハードルを下げるという意味では非常に共感を覚えるのですが、ハードルを下げることと、必要な手間を省くことは違うのではないかと考えています。やはり、水洗いは絶対に必要なプロセスだと考えます。

また、話が長くなってしまいました。

次回は、クリーナータイプのワックスを使った汚れ落としについてご説明させていただきます。

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2016年12月14日

【洗車講座④】 クルマはワックスで光らせるのではない⁉

前回は、洗車でもっとも大切な作業である水洗いについて説明し、カーシャンプーが『両刃の剣』であることにも触れさせていただきました。

正しい方法で『バケツ1杯の水』の水洗いをすれば、カーシャンプーを使わなくても、水洗いだけでかなりキレイになっているはずです。頑固な水アカや鉄粉等は当然落ちませんが、そんな汚れは次の段階の作業で簡単に落とすことが出来るので、水洗いの段階では無理して落とす必要はありません。無理をすれば、洗車キズを増やすだけです。

オススメの洗車の順番では、水洗いの次は、ホイール&タイヤの仕上げなのですが、今回はボディのワックス仕上げについてご説明します。

ワックスというと、ほとんどの方が、『艶出し』の目的で使われているようです。確かに、ワックスにはそのような効果もあるのは事実です。でも、ワックスの最大の目的は『ボディの汚れを完全に落とすこと』です。水アカ等の汚れを完全に落とすことで、クルマの塗装本来の艶を引き出してあげることが出来るのです。クルマはワックスで光らせるものではないんです。ここを勘違いされている方が多く、艶を出して光らせるために、ワックスを塗りたくってしまうことが多いようです。インターネットに溢れる情報の中には、ワックスが塗装を劣化させるといった間違った情報もありますが、確かに、必要以上に塗りたくってしまえば、百害あって一利なしといえます。

ちなみに、余談ですが、水アカや鉄粉等は、クルマなら付着していて当たり前ですので、そういった当たり前の汚れを取るのが別料金になっている手洗い洗車には疑問を感じます。水アカなんていうものは、ワックスで当たり前に落ちる『ただの汚れ』です🎵

ワックスにも色々な種類があります。多分、光らせるという目的で考えると『ロウ』を主成分とした固形ワックスを使われている方が多いと思います。もちろん、効果は十分で、素晴らしいものだと思いますが、厚塗りになりやすい傾向があるのと、細部等に拭き残してしまうことで、塗装を劣化させることがあるのは事実のようです。ご使用になる場合は、ボディ全体に塗りこんでから拭きあげるのではなく、狭い範囲ずつ丁寧に作業することが肝要です。全体を一気にやると、雑な作業となり、拭き残しリスクが高まります。

当社としては、液状のクリーナータイプのワックスが、扱いやすくオススメです。汚れを落とすことに重点をおいており、塗り過ぎも防ぎやすいからです。でも、これもほとんどの方が必要以上の量を使われるようです。かなり汚れているクルマでも、写真の量のワックスで、ボディの4分の1くらいはキレイに仕上げられます。必要な量のワックスで汚れをしっかり除去して、必要最小限の保護膜を作ってあげることで、クルマ本来の艶が引き出せます。

クルマはワックスで光らせるというイメージを捨て去ることで、洗車がぐんと楽になって、楽しくなると思います。

最後に、ワックスを選ぶ際には、コンパウンド等の研磨剤を含んでいるものを使うのはオススメしません。コンパウンドを使わなければ落ちないものは、もやは『汚れ』とはいえません。早く汚れを落とすために、塗装面に不要なキズをつけるのは本末転倒です。

次回は、窓ガラス仕上げの説明をしますので、楽しみにしていてください‼


2017年01月19日