「いつまでもつの?」からの卒業

愛車のケアで、お客さまの一番の関心事は「いつまで持つのか?」ということのようです。

コーティングの場合は、愛車のボディをキズ等から守るために施工するのだから「いつまで効果が持続するのか」ということは最も重要な問題です。多くのコーティングが、「○年間ノーメンテナンスで○年耐久」とか「洗車だけで○年間耐久」という謳い文句を掲げています。保管状況も、使用状況も考慮せず、ひとくくりに表現することには無理があるのですが、それはまた別の機会に!

洗車についても、お客さまの関心事は「持続期間」にあることが多いのが事実です。洗車前に作業内容の説明をさせていただいた後にいただくご質問は、「で、どれくらい持つの?」ということがとても多いです。高いお金を払って洗車するのだから当然のご質問だと思っています。


でも、洗車に対する考え方を少し変えてみませんか?。


ボディ全体をワックスの保護膜で包み込み汚れが付きずらくすることも大切なのですが、洗車の一番の目的は、ボディの隅々に溜まった汚れを丁寧に落とすことです。スキンケアに例えるなら、化粧水や美容液を塗る前の洗顔が一番大事だということです。毛穴に詰まった汚れを取り、皮脂をしっかり落とす。この作業がしっかりできていないと意味がない。スキンケアをされる時に「いつまで持つか」なんてことは、あまり意識しませんよね?

洗車だってそうです。クルマは必ず汚れます。洗車終了直後が一番キレイな状態で、その後すぐに汚れ始めます。雨が降れば多少は汚れが流れるといっても、洗車直後よりもキレイな状態には絶対になりません。だから、「このキレイな状態はいつまで持つの?」というご質問への正しい回答は、もしかすると「今だけです」なのかもしれません。


こう言ってしまったら「そんなんだったら洗車する意味ないじゃんっ!」て思いますか?


クルマの汚れはかなりハードです。ただの泥やホコリなら大きな問題はありませんが、樹液や虫の死骸、鳥の糞等に含まれる酸は、時間が経過すると塗装面を確実に劣化させます。人間の皮膚と違い、クルマの塗装は一度劣化してしまうと二度と復元しません。人間でいうところの美容整形のように研磨して削って復元させるしかありませんが、人間の皮膚と違って再生機能はないので薄くなるだけということを忘れてはいけません。

だから、塗装面が劣化してしまう前に汚れをしっかり落とす必要があるのです。


当社では「ワックスの効果はいつまで続くの?」と聞かれたら「もって1~2ヶ月です」とお答えしています。天候の状況や使用状況等も影響しますが、ボディの部位によっては数週間で保護膜がなくなってしまうこともあると思います。窓ガラスの保護膜は特に顕著に無くなります。

でも、意味が無いなんてことは絶対にありません!

ワックスの効果が残っている間は水洗いだけで簡単に汚れを落とすことができるので、洗車においても「効果の持続期間」によるメリットはあります。ただ、洗車の最大の目的は「溜まった汚れを確実に落とす」ことなので、洗車して「隅々までちゃんとキレイになった」という事実が大事なんです。だから、洗車直後に雨に降られてしまっても気にすることなんてないんです!クルマが汚れるのは当たり前なのですから。


こんな風に考えていただければ、梅雨や台風等の季節に「どうせすぐに雨が降るのだから洗車はしない」と考えて、汚れを長期間放置してしまって、後で後悔するなんてこともなくなるはずです!!



2016年08月22日