比べるもの、間違ってませんか?

先日スーパー銭湯にご来店されたご夫婦の会話です。

ご主人:「だいぶ汚れたから洗車してもらおうかなぁ・・・」
奥様:「いくらなの?」
ご主人:「小型車だから5,000円くらいだよ」
奥様:「馬鹿じゃないの??その洗車代で10回はお風呂に入れるじゃんっ」
ご主人:「・・・。」

ご主人が洗車したそうだったのでお声をかけようと思いましたが声をかけられなくなってしまいました。

でも、奥様のおっしゃることもよく分かります。お金を払って洗車をされる方は自動車をお持ちの方の半分もいないかもしれません。数千円ものお金を払って手洗い洗車をされる方となると更にごく一部の方だと思います。奥様にとって洗車は「お金を払ってまでやるものではない」ものなのでしょう。料金が2,000円程度だったとしても同じ会話だったのかもしれません。でも、奥様が1万円する化粧品を買って、ご主人が「そのお金で2回は飲みに行けるぞっ!」って言われたら奥様はイラッとされるかもしれませんね(笑)

違うカテゴリーの物を同列に比較すると何かスッキリしませんよね。



前置きはさておきとして本題に移ります。


一般的には商品を比較する際のモノサシは「料金」です。お金という共通の価値に置き換えて比較するのが一番間違いないからです。でも、この比較が意味を持つのは「種類」や「品質」が同じ物を比較する場合に限られます。個体差がほとんどない電化製品等は「料金」で比較するのが一般的かもしれません。

洗車等のサービスの品質は「仕上がり」です。しかも洗車のような清掃作業の仕上がりは「どこまでやるか」ということで全然違ってきます。「ガソリンスタンドなら2,000円でできるよ」と言われても、「その洗車はどこまで綺麗にしてくれるんですかっ??」って心の中でつぶやいています(笑)。手洗い洗車との比較ならまだいいのですが、洗車機と比べられてしまうとコメントのしようもありません(笑)。


でも、一番残念に思ってしまうのは「洗車」と「コーティング」を同列で比べられてしまった時です。「なんだコーティングじゃなのか。ただの洗車か・・・」と。

新車を購入した直後にコーティングを施工される方も多いようです。「モノの価値」をはかるうえで、「料金」はとても重要な要素です。いいモノは高い、高いものはいいモノ。車に関してはコーティングがその代表例です。ミニバンクラスだと、新車時にコーティングしても10万から15万円くらいの料金が必要となります。とても高いと思うと同時に、15万円も払って施工したモノが悪い物であるはずないと思いますよね?

ちゃんとした手洗洗車の料金は決して安くはありませんが、コーティングに比べるととっても安いです。コーティングに15万円も払った方からすると、10,000円を切るような洗車はコーティングの足元にも及ばないと思ってしまうのも無理はありません。洗車とコーティングの目的の違いをご理解されている方にとっては、こんな比較に意味がないことでしょう。

コーティングしなくても定期的な洗車を続けることで愛車の輝きを維持することは可能ですが、コーティングしても定期的な洗車を続けなければ愛車の輝きを維持することはできません。でも、コーティングすることで、洗車の作業効率は格段に良くなるのも間違いない事実です。


このホームページで再三登場する当社所有のS15シルビアにコーティングは施工していません。17年間、定期的な洗車を欠かさず続けているだけです。かなりこまめに洗車しています。週に1回は簡単に水洗いをしていますし、ワックスを使った念入りな洗車は月に1回は実施しています。これを洗車業者に依頼したら、とんでもない金額になってしまうのかもしれませんね。

ここで、また比較をするうえで重要な要因が登場しました。「大切な時間」です。自分で洗車するということは「大切な時間」を洗車に費やすということです。これは金額に置き換えることはできないものです。


愛車の状態、お客様のお忙しさ、愛車のケアに使える金額等さまざまな要因を踏まえて、正しい比較検討の末に、愛車の輝きを維持するためのベストなご選択をしていただければ幸いです。




最後に、 いろいろな車の「その後」を見てきた洗車職人としてアドバイスをさせていただきます。「その後」とはコーティングした半年後、1年後、2年後・・・の車の状態です。高いお金を払ってコーティングすることは愛車の輝きを保つための有効な手段です。でも、一番もったいないお金の使い方は、コーティングした後、何のメンテナンスもしないで放置してしまうことです。

15万円も払ってコーティングしたのにその後放置をしてしまい1年後にはシミだらけになっている車を見てしまうと、同じ15万円払うなら、コーティングなんかせずに毎月6,000円お支払いいただき当社に洗車を任せていただければ、2年経っても新車の頃と遜色ない輝きを維持することはできたのになぁ・・・と残念に思うのです。これも変な比較かもしれませんね(笑)。

2016年03月26日